取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

偽名

 名前は人を特定する情報の一つになります。そんな名前をあまり名乗りたくないときがあります。例えば、怪しい雰囲気の人に、突然道で名を尋ねられたときです。そんなとき、咄嗟に本名を隠す偽名を考えました。

 

 偽名が目立つことはよくありません。自分の情報を特定されないために、大多数の中に紛れるものにしなければなりません。日本で一番多い苗字をインターネットで調べると「佐藤」だということが分かりました。

 

 続いて名前です。私が生まれた年に一番多い名前を調べると、「翔太」だと分かりました。つまり、苗字と名前を組み合わせると、「佐藤翔太」になります。

 

 この名前をGoogle検索すると、約8,730,000件の検索結果が表示されます。自分の名前を同様に検索すると約2840件です。インターネット上での特定難易度は、約3074倍になります。なかなか素晴らしい偽名です。「佐藤翔太」がいかに優秀かを、さらに検証するために、適当に「田中悟」という名前を検索しました。約11,200,000件の検索結果が表示されました。インターネット上での特定難易度は「佐藤翔太」よりはるかに優秀でした。

 

 偽名を考えるのもなかなか難しいです。

猫カフェ

 私は人間に相手にしてもらえません。他の種ならば、相手にしてくれないかと、淡い希望を抱き、猫カフェに行ってきました。あと、猫を将来家族にしようと考えているので、体験もかねてです。

 

 店内には、割とお客さんがたくさんいました。どこに座ればよいのでしょうか。しかもカップルがたくさんいます。困って立ち尽くしてしまうぼっちです。角の端の席が空いていたのでそこに座りました。

 

 さあ、猫ちゃんたち、私はいつでもウエルカムですと待っていましたが、まったく猫ちゃんたちはこちらにやってきません。自ら積極的に動かないと猫ちゃんとの触れ合いはできないようです。しかし、人の目が気になります。ぼっちは、あきらめてぼーっと座っておりました。

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 一匹の猫がこちらにやってきました。ぼっちを気遣う優しい猫なのでしょうか。私の目の前のテーブルの上に乗りました。まさかのまさか、太ももの上に乗ってきます。うわーっと思っていたら、そのまま太ももの上を通過して棚の上に飛び移りました。そこには、水を飲むところがありました。

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 猫にも人にも相手にしてもらえません。次は犬カフェに行こうと思います。

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ゴッホのひまわり

 美術館には時々行くのですが、作品を見てもあまり感情が動きません。私の感性が乏しいことが原因だと思います。

 

 美術作品よりも作者の信念や生き様なんかに惹かれてしまいます。作品の横にある作者の紹介やコメントが好きです。ちなみに、岡本太郎会田誠、ヘンリーダーガーといったアーティストが好きですが、その好きな理由は作品だけでなく、そういったことを含めてだと思います。

 

 ゴッホのひまわりを見ました。少しぬおーっと思いました。しかし、立派な感じに飾られているからなのか、ゴッホという教科書にでるほど有名な人だからなのか、作品だけからぬおーっとなったかはよく分かりません。私の知らない作家の作品でぬおーっとなる日を夢見て、美術館を訪れていこうと思います。

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メイド喫茶

 メイド喫茶には、私にとってたくさんの試練があります。なぜメイド喫茶に行ったかというと、それはもう精神修行のためです。というのは嘘で、一人で色々と行動して面白いことに遭遇しないかなと期待したからです。

 

 試練の一つ目は、入店です。ピンクピンクしている店構えにたじろきます。なぜだか知り合いに店内に入っていくのを見られたくありません。決して悪いことをしているわけではありませんが、うしろめたさがあります。なぜでしょう。一回お店の前に来ましたが、ビビって入れませんでした。もう一回そこらへんを一周してようやく入れました。悪天候のときの飛行機の着陸みたいなことをしてしまいました。

 

 二つ目は、注文です。メイドさんに声をかけるにはにゃんにゃんと言わなければいけないようです。これはすごく恥ずかしいです。それがあまりにも嫌で、メニューをそんなに見ずにオススメされたもの(ドリンクコース2090円、値段が割とショッキング)を注文してしまいました。ちなみに終始、目の外側の方の筋肉がピクピクします。それを隠すため笑顔をぎこちなく作っていました。

 

 三つ目は注文がやってきた時です。いちごミルクを注文したのですが、掛け声を言わされます。メイドさんの言ったことを繰り返します。もえもえ、にゃんにゃん、わんわん、きゅんきゅんとか言った気がします。人生で言わなくてもまったく後悔しない言葉のオンパレードです。もう恥ずかしすぎます。

 

 四つ目はチェキを撮るときです。チェキを撮るのが注文したコースに入っていたのですが、メイドさんを選ぶらしいです。そんな選ぶなんて、私にはできません。「誰にしますか?」と言われたので、対応していただいたメイドさんにお願いしました。すると、まさかの「こちらに来てください」と言われました。周囲のお客さん(カップル)が見ています。「ポーズはどうしますか?」『えっ、あのその…。』しどろもどろしていたら「にゃんにゃんでいきましょう」と言われました。

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 メイドさんたちはとても優しく感じよかったです。ですが、私のやわやわな自我は、羞恥しか感じません。精神修行させていただきました。

Googleマップさんかカーナビさんか

 約束の時間まであまり余裕がありません。車で目的地まで向かいます。このとき、Googleマップさんとカーナビさんのどちらを信頼したらよいのでしょうか。

 

 Googleマップさんには大変お世話になっております。目的地までの時間をそこそこ正確にだしてくれます。しかし、時々お茶目な指示をしてきます。あるとき、目的地までの道のりを指示通りに向かうと目的地の裏門に到着しました。もっと下調べしておけばよかったのですが…。割と大きなところだったので、表門まで行くのに15分くらいかかりました。あと激細道を指示してきます。私は自分の運転技術が大したことないと分かっております。めちゃくちゃびびりながら進まなければいけません。

 

 カーナビさんは、Googleマップさんより40分も遅い予想到着時間を表示しています。しかし、激細道を指示してくることはありません。安心して行けるルートを提案してくれます。

 

 最短ルートを示すGoogleマップさんか、安心確実性のあるカーナビさんにするか。今回はGoogleマップさんに頼ることにしました。はやく着くことを優先します。問題の根源は、時間にゆとりをもたない私だということはおいておきます。

スカイダイビング

 33,000円。高い値段です。もし、このお金があれば、皆さまは何をするのでしょうか。私はセスナの中で後悔の念に駆られていました。

 

 テレビでスカイダイビングを見たことがあります。とても楽しそうです。終わったあとの興奮しているタレントの様子を見るとやってみたいと思います。

 

 インターネットでスカイダイビングを調べてみると、あるところでは33,000円でできるとあります。一生に一度の経験かなと予約を入れました。

 

 飛行場に着きました。受付を済ませ、20分くらい待機しておりました。少しずつ緊張してきます。私以外にカップルが一組、女性の友達二人組がいました。私はいつだって一人です。

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 インストラクターの方が登場しました。ハーネスをつけてくださり、セスナから飛び出す時、落下している間、着地する時にどうすればよいか説明してくださります。

 

 セスナの近くまで車で移動します。なぜかフロントガラスにバカでかい銃痕があります。不吉です。

 

 セスナに乗り込みました。体操座りのように床に座ります。体験する私たちとインストラクターの他に、趣味でスカイダイビングをされているらしき方々も乗り込んできます。満員電車のようにぎゅうぎゅうです。

 

 セスナはどんどん高度を上げていきます。時々セスナがフワッとして無重量状態になります。私はブランコやジェットコースターが苦手です。あのフワッとする感覚によって気持ち悪くなります。富士急ハイランドで乗れるアトラクションはほとんどありません。そもそも誘ってくれる友人はまったくおりません。

 

 いまさらながら、自分大丈夫だろうかという不安で、心臓の鼓動が激しくなってきました。パラシュートひらかなかったらここで死ぬのか。落下の最中に失神しないだろうか。風にあおられて電線で感電死しないか。そもそも、33,000円も払ってなんでこんなに不安と闘ってるんだ。TVショーでは罰ゲームで泣いている人もいたじゃんか。

 

 目の前の方々がセスナから飛び出していきます。もう吐きそうです。辛いです。「せーの」というインストラクターの掛け声で飛び出しました。

 

 落下はじめは、姿勢が上下左右ばらばらにぐるぐると回転します。と同時に、あのジェットコースターで味わうフワッと感覚が続きます。つらすぎます。空間の中で、ただ重力のみに操られる無防備を感じます。少しして、大の字のようなポーズになりました。テレビでも見たことあるスカイダイビングといえば、のポーズです。この間はフワッと感がありません。東京や富士山の方向をインストラクターさんが教えてくれます。街並みがパノラマのように非現実的に見えます。この間だけスカイダイビングが面白いと思えました。続いてパラシュートが開かれました。インストラクターさんが落下地点に向けて微調整しておられるのでしょう。フワッと感覚が再三登場します。また、ぐるぐる回転します。スカイダイビング酔いしました。苦しみの時間です。はやく地面に着くことを願っておりました。

 

 無事着地しました。地面に立ったとき足が震えていましたが、カッコ悪いと思われたくなくて、筋肉に力を入れて震えを無理矢理抑えつけていました。めちゃくちゃ辛かったけど、興奮さめやらぬといったフリをしていました。

 

 着地点から受付まで車で帰ります。カップルは、またやりたいねーと言っていました。私は、33,000円もらえるとしても二度とやらないと思いました。

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ミツコという香水

 オシャンティーになりたくて、あれこれ試行錯誤してきましたが、うまくいかず現在に至ります。そのプロセスの途中で、香水にも手を出しました。しかし、香水は私にとって手に余る存在でした。あいつごときが調子に乗って香水使ってやがると思われるのが怖くて、外出するときに使えません。

 

 ただ、せっかく購入した香水を捨ててしまってはもったいないです。そこで、家の中で振り撒くという行動にでます。カーテンや便座などが良い香りになります。それしか、使い道が思いつきませんでした。

 

 2年前に購入した香水がついになくなりました。私に買われてしまったために、本来の目的を果たせず無念ではあったと思いますが、ちゃんと使い切れてよかったです。

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