取るに足らない小噺ブログ

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東京一人旅その⑤

 2月14日午前10時30分。私は新宿のカフェにいた。喫煙席に。私は愛煙家ではない。むしろ嫌煙家であるくらいだが、喫煙席にいた。

 

 さかのぼること、新宿駅到着。東京モノレールとJRを駆使して新宿駅までなんとかやってきた私は、まずコインロッカーに荷物を預けた。なかなかここまでくるのに、やれやれといった心境。まだ東京上陸から1時間ほどしか経っていないんだが…。そのあと、今後の予定を確認するため腰を落ち着かせたいと思い、カフェを探した。適当に新宿駅付近を散策していくとタリーズのような雰囲気のタリーズではないカフェを見つけた。店の名前は忘れた。お店に入り、カフェラテを注文。座る席を探そうと店内を見渡すと全体的にバランスよく一つとびで空席があった。どこに座ろうとバランスが崩れてしまう。席同士が狭い間隔のとき、隣に座られたらイラッとするであろう。腰を落ち着かせたいのにすみませんすみません状態になるわけにはいかない。どうするか?一番奥を見ると壁と接している端の席が空いていた。隣の席も空いている。ここだと思い、さささっと移動し、すっと座った。よし、今日の予定を確認しようと思ったそのとき、周囲に煙が漂っていることに気づいた。しまった、喫煙席だったのか。

 

 東京という見知らぬ土地で舞い上がっている。喫煙席に気づかないなんて。受動喫煙しながら、次の予定を確認した。f:id:koritsukei:20200219235411j:image

 

〜東京一人旅その⑥に続く〜