辛いものがあまり得意ではない。食べるときは水を飲むペースがはやくなる。顔からは汗が吹き出る。唇がジンジンする。しかし、一番つらいのは食べる時ではない。
麻婆豆腐も汁なし坦々麺もキムチ鍋も辛いけど旨い。旨いから時々食べる。時々しか食べないので、あのつらさを忘れて食べる。
身体には、食べ物に対する入口と出口がある。入口がヒーヒーなることは覚えている。なぜだろう、出口がヒーヒーなることはすっかり忘れている。
辛いもの食べた翌日。トイレでヒーヒーなっている。出口がヒーヒーなっている。辛いものが苦手だ。