取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

きになる

ある男が街を歩いている。

ふと空を見上げた。なんで空は青いのだろう。きになる。

雲が見える。なんで雲は浮いているのだろう。きになる。

目の前に葉っぱが落ちてきた。なんで葉は落ちるのだろう。きになる。

行き交う人を見た。みんなはどこへ向かっているのだろう。きになる。

だんだんと頭の中が埋め尽くされていく。きになる、きになる、きになる、きになる…。

男はその場に立ち止まり、時は流れた。男はやがて大地に根を生やし、葉を茂らせ、立派な大木になった。

 

しょーもないな、この話。