取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

シャウエッセン

 正月にテレビでビデオレター特集を見た。今の自分から過去の自分にメッセージを送るというもの。その中で、戦後まもないころの19歳の自分に80歳くらいのおばあちゃんがメッセージを送っていた。「戦争に負けて辛かったねー。悔しかったねー。でも、泣くのはやめなさい。あなたを幸せにしてくれる食べ物に出会えるから。それは、シャウエッセン…。」

 

 去年まで勤めていた職場に本当になんでも知っている博識の先輩がいた。私もその人を目指して幅広く勉強しようと思っていたが、なかなか知識は定着しない。最近でもすぐに周りから影響を受けて、人から面白い本を紹介されたりすると、今やってることをそっちのけにして幅広く手を出そうとする。結果、どれも中途半端になり、理想に届かずにもがき苦しむ。

 

 シャウエッセンに出会ったおばあちゃんの感動は、今までこんなに美味しいものに出会っていなかったために生まれた。知らないということや未体験ということも良いことなんだと思った。

 

 自分の身の丈にあった勉強をすればよいと、シャウエッセンおばあちゃんから学んだ。