取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

脳にバグが起きる

 狭い歩道を進んでいくと、横断歩道を渡るために赤信号を待つ自転車が歩道を塞いでいた。脳は瞬時に判断を下す。自転車が歩道を塞いでいることにより、私の横幅では通ることができない。歩道を降りて車道側から行こうかと考えて、ふと後ろを振り返った。後ろから歩行速度のやや速い人が向かってくる。脳にバグが起きた。慌てて狭い歩道を突き進んだ。もちろんすいっとは通れない。肩を植物にぶつけながら進んだ。冷静になぜ待てなかったのだろう。

 

 また別の狭い道路を歩いていると後ろから郵便局の車がやってきた。道路は車一台がギリギリ通れる横幅だ。私の脳は瞬時に判断を下す。私が止まってギリギリまで端に寄れば、ドライバーは運転しやすいだろう。ピタッと止まり後ろを振り向いた。郵便局の車は、私の背後3mのところでハザードランプを付け、停止していた。脳にバグが起きた。ははんっと割と大きな声で不気味に笑った。なぜ、割と大きな声が出たのだろう。

 

 よく脳にバグが発生する。