取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

幻のバス路線

 大学生時代の大学への道のり。実家から自転車と高速バスを使って通っていた。家からバス停までは、自転車で15分ほどかかる。雨の日は歩いて30分ほどかかる。

 

 大学3年生になった年度、新たなバス路線ができた。なんと家から徒歩2分のところにバス停がある。このバス停から大学まで直行で行ける。ちょーうれぴー。しかし、このバス路線は1日に数本だけ。試験的に実施するらしい。

 

 私はこのバス停をかなり利用した。時々私しか乗客がいないこともあったが…。

 

 次の年度、このバス路線は消えてしまった。利益が見込めなかったのだろう、私のニーズは完璧に満たしていたんだが…。私の努力はバス会社へは届かなかった。いや、そもそもこのバス停は存在していたのか。記憶が霞んでいる。