取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

布の盾並みの防御力

 日曜日、お昼から図書館でパソコン使って仕事をしていた。夕方、軽い頭痛がしたので、閉館まで少し時間はあるが帰宅することにした。

 

 ちょうど雨が降り始めた。昼は晴れてたのにタイミングが悪い。まあ、家までそんなに距離はない。急いで帰ろうと歩き出して20mほど進むと、バケツではなく、お風呂でもなく、琵琶湖をひっくり返したような雨が降り始めた。激しい風も吹いている。私の下半身にまといし布は、全て水をもう吸収し切れないくらいビチャビチャになった。きもちわりー。サンダルも水浸しになり、もはや普段のサンダルの色が分からないほど変色している。歩くたびにヌチャ、ヌチャってなる。

 

 私の防具は、小さな折りたたみ傘だ。4月終わりに痛い目にあい、長い傘を買わねばと言っておきながら、いまだめんどくさがりを発動して、折りたたみ傘を愛用している。防御力は布の盾並みだ。ダメージを負いながらなんとか家にたどり着いた。

 

 家の玄関をビショビショにしながらタオルで拭いていると雨音がとても静かになった。水も滴る泣き顔の人となった。

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