取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

金木犀

 金木犀の香りが漂い始めると秋の風情を感じる。およそ1年ぶりの香りも無意識に嗅ぎ分けることができたようだ。金木犀についてその香りやただずまいは認識できるのだが、花をまじまじと見たことはなかった。ふと、その可愛らしい小さな花を観察してみた。四方に花弁が広がっているが、すべてつながっている合弁花のようだ。名前に金を冠している割に、オレンジ色で金色には見えない。がくはないのだろうか。もしくはすごく短いのか。おしべやめしべのように見える構造が花の真ん中にあるが、小さ過ぎて識別できない。顕微鏡で覗いてみたくなった。花を愛でるようになるとは、私も大人の階段を上っているようだ。