取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

超腸腸やな感じ

 4月がはじまって少し経ち、体調を崩した。体温は38℃台に上がり、下痢で腹の調子は絶不調。病院に行き、お医者さんに診察していただいた。

 

 診察では、点滴が終わるまでの間に、検便用の便をとっておくように指示された。

 

 点滴が始まり、2時間半ほど経過した。寝ていたので、いつのまにか時間が経っていた。便をとるために、点滴をカラカラと転がしながらトイレに向かった。

 

 検便用の便は、尿検査で使う紙コップでまずはキャッチする。それをプラスチックケースに注いで蓋をするという2段階の手順を踏む。検便、人生初トライだ。まるで宇宙船のドッキングのような繊細で難しいミッションだ。

 

 無事ミッションをコンプリートした。私の脳内では、管制官達ががっちり握手をかわし、安堵していたことだろう。さあ、この紙コップを捨ててと思ったが、トイレには紙コップを処理できそうな場所が見当たらない。えっ、この紙コップどうすりゃいいんだ。

 

 右手には便inプラスチックケース、左手には便の残りかすin紙コップを待ち、点滴を転がしながらトイレを出た。看護師さんに声をかけようと思ったが、忙しそうで声をかけれない。どうすればいいか分からず、便を両手に携えて点滴をしていた部屋に戻った。

 

 部屋でも、便を机やベットに置くのは衛生上よくないと思い、両手でそれぞれ持っていた。しんどかったが仕方ない。ベッドの縁に座り、看護師さんが来るのを待っていた。ふと点滴を見ると終わっていた。終わってなんか血が逆流していた。チューブの半分くらい真っ赤になっていた。便を両手に持ったまま、体内の血がすべてなくなり、絶命するのかと恐怖を感じた。

 

 看護師さんが点滴を見にやってきてくれた。どうやら私の命は助かったようだ。ビニール手袋をして便を受け取ってくれた。

 

 検査の結果は、10日後くらいに分かった。体調良くなってから分かっても意味があるのか!? O111という菌に感染していたらしい。

 

 いつ暴発するか分からないお腹で1週間を乗り切った。日々ストレスフル。