取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

バンジージャンプ

 先日スカイダイビングをしたとき、ふと疑問が湧いてきました。スカイダイビングできたんなら、バンジージャンプは楽勝なのではないかと。恐怖度がどれくらいになるか導き出してみます。

 

 スカイダイビングは高度約3800mから飛び降ります。バンジージャンプは21mです。学校のプールの縦の長さより短いです。割合でいうと、バンジージャンプはスカイダイビングのわずか0.6%です。銀行の金利くらいですかね。

 

 金額も見てみましょう。スカイダイビングは33000円、バンジージャンプは2500円です

ニンテンドースイッチ本体と中古のゲームソフトくらい差があります。割合でいうと、わずか0.7%です。やはり銀行の金利くらいです。

 

 以上のことから、恐怖度も当然0.6〜0.7%ほどということになります。もうほぼ0ですね。あってないようなものです。理論的に導き出された仮説を検証するにはやってみるしかありません。ということで、実際にやってみました。

 

 申し込みをしてハーネスをつけ、高台の階段を登っていきます。宇宙飛行士がロケットに乗り込むために階段を一歩一歩登っていく感覚です。脳内では、アルマゲドンの主題歌『I Don't Want to Miss a Thing』が流れました。飛び降りる高さまできて、ふと下を見下ろしてみます。恐怖度バリバリあります。

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 私の前に小学生の女の子がチャレンジしました。カウントダウンのあと、すぐに飛び降りました。ちっとも怖そうな様子はありません。彼女がアルマゲドンの宇宙飛行士なら果敢に地球を救ってくれると思います。続いて私の番です。我がノミの心臓は爆裂音を轟かせております。私は恐怖を打ち消そうと、「俺ならできる、俺ならできる」を無限リピートしていました。碇シンジくんが「逃げちゃだめだ」を繰り返し唱えていた理由がよくよく分かりました。

 

 Vaundyのボーカルのような髪質の係の方に命綱をつけていただきます。飛び降りる際は手を頭の後ろで組むよう説明されました。つま先を飛び降りるところから少しだすように指示されます。このとき、私の恐怖心はピークに達しました。そして、心の底から思っていたことが口からぽろりとこぼれました。「こっ、こわい」

 

 係の人は、「大丈夫ですよー」と一言。すぐさまカウントダウンの合図を送りました。人生で一番恐怖したカウントダウンのあと、私は飛び降りました。途中、無様にも目をつむってしまいました。心臓飛び出すかと思いました。

 

 検証結果は、スカイダイビングしてもやはりバンジージャンプは怖いということです。恐怖度0.6〜0.7%というのはありえないですね。もう二度としないと思います。

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