取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

世界の大半のサービスはお金で買える

喉がカラカラ。自動販売機がある。このとき、100円を支払えば、ジョージアエメラルドマウンテンが買える。

 

お腹がすいた。コンビニがある。このとき、110円を支払えば、おにぎりシーチキン味が買える。

 

日常生活の大半で、お金はサービスを受けるための必需品となる。

 

スーツのズボンの裾がおかしくなった。ズボンを履く際に足が内側の縫われている部分に引っかかり糸がぶちぶちっと切れて裾の内側が外にべろんと飛び出るようになった。自分で縫うのもめんどくさく、お店で直せないかなとスマホで調べてみるとあるではないか。洋服お直し屋さんが。金額がよくわからないけど、持ってってみるか。

 

ズボンの裾がおかしくなった。洋服直し屋さんがある。このとき、お金を払えばズボンはきれいになるはずだった…。

 

店の受付に着くと中からおじさんがでてきた。少し強面だ。ぼったくられないように気をつけなければ。おじさんに伝えた。裾を直してもらえますか?おじさんはすっとズボンを受け取り、少し待っててと言って奥に入っていった。

 

ミシンで縫う後ろ姿が見える。一体値段はいくらだ?受付の看板に裾1000円とある。これかな?3000円とか言ったらただじゃおかないぜ。

 

おじさんがズボンを手に奥からでてきた。財布を取り出し、いくらでしょうか?といった雰囲気を醸し出していると、お金はいいよとおじさんが言った。まさかの人生初お金はいいよサービス。一瞬で恋に落ちた。ありがとうございます。何度も頭をさげながら店をあとにした。今度高級なお菓子を持っていこうかしら。f:id:koritsukei:20200203193459j:image