年末に親しき友と浅草寺を参拝した。前倒し初詣である。今年一年の運勢を占うため、1回100円のおみくじを引いた。
金属でできた六角柱の筒をジャカジャカと振り、筒をひっくり返す。木製のおみくじ棒が出てきた。番号は、九十。九十の引き出しを開けてみる。やりました、大吉。
友に尋ねる。どうだったと。友なんと凶。大吉、凶に対して爆笑。大吉の運は、少しすり減っただろう。凶の内容怖い。願望、叶わない、失物、見つからない、待ち人、現れない…。
友はもう一度おみくじを引くと言う。小説家永井荷風も浅草寺で大吉が出るまで引き続けたらしい。せめて吉がつくものをということで、再チャレンジ。
二度目、凶。三度目、凶。四度目、凶。五度目、凶。凶しかでない。自分の大吉がよっぽどすごいものに感じてくる。
六度目、さすがに私も吉がでることを願う。おお、小吉。めちゃくちゃ喜んでる。大吉の私より喜んでいる。仏様も笑っていることだろう。
浅草寺のおみくじは凶が多い。