取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

バスケ選手としてやり直せるなら

 中学校に入学してバスケットボール部に入部した。もちろんレギュラーを目指していた。自分の運動能力もそこそこあると思っていた。だから、スラムダンクの流川のような選手を目指していた。1on1に強くエースとして得点を量産するような。

 

 一年生の夏、右膝前十字靭帯を断裂した。そこから一年のリハビリ期間を経てようやく部活に復帰した。スタミナも筋力も落ち切っていた。そして自分の運動センスが大してないことにも気付き始めた。そこで、流川ではなく、三井寿を目指そうとスリーポイントシュートを練習するようになった。しかし、周りの選手に比べて成功率が低い。自分にはスリーポイントシュートは向いていないとすぐに見切りをつけてしまった。

 

 もう一度中学校のバスケ部に戻れるなら、絶対にスリーポイントシュートに全振りして練習するだろう。もし、スタミナもスピードもフィジカルも身長もない私のような選手が、本気で試合に出たいのであれば、スリーポイントシュートを練習するようアドバイスする。

 

 バスケットボールのように得点を取り合う点とりゲームで重要なスキルは、得点できることである。スリーポイントは10回得点すると30点、ツーポイントは10回得点すると20点と、10点も差が開く。かつ、スリーポイントシュートを打つために必要な動きは、キャッチ、ストップ、ジャンプ、シュートだけである。1on1に必要なスキルに比べて圧倒的に少ない。(1on1では、相手との駆け引きやドリブルも必要となる)そして何よりスリーポイントシュートだけに特化した宮益が、海南という強豪校でも試合に出て、かつ相手の脅威になっていたではないか。

 

 中学生の私に言いたい、流川や三井ではなく、宮益を目指すのだと…。