取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

梅雨の帰宅ルーティーン

 湿気があまりにも多い梅雨である。仕事帰りに駅から自宅まで,20分ほど歩くと,身体中の全ての皮膚を覆っているのではないかと思うほどの汗をかく。

 

 スーツズボンと上のシャツが体にまとわりつく。我が住まいであるアパートメントに到着するときには,我慢できるギリギリの状態である。だが,アパートメントに到着してから,もう少し行程が残っている。階段を3階まで上がり,鍵を開けなければならない。

 

 階段を上りながら,一刻もはやく服を脱ぎたい衝動にかられる。シャツのボタンを弾き飛ばしながら引きちぎって脱いでやりたいほどだ。背負っているリュックも不快に感じる。階段を登り切った。ドアの鍵穴に鍵を差し込もうとするが,手こずる。おおーんと謎の嘆きを発しながら,なんとか鍵を開ける。

 

 家に入った瞬間,完全解放する。全ての衣服を脱ぎ捨て,エアコンの除湿スイッチを押す。全力でエアコンの風を受け止める。

 

 こんな日々を過ごしている。