取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

ほっとできないミルク

 冬の夜、身体が冷えてくるとついホットミルクが飲みたくなる。ちょっと贅沢をしたいときは、市販されている抹茶ラテの粉をミルクに入れたりもする。お風呂に入浴剤を入れるくらいテンションが上がる。

 

 久しぶりにホットミルクが飲みたくなった。おそらく数ヶ月ぶりに。抹茶ラテの粉をマグカップに入れ、牛乳を注ぎ、粉を溶かした。電子レンジに入れ、3分間温めるようにダイヤルをひねった。温めスタート。

 

 久しぶりにスポーツをするとその感覚を取り戻すのに何日かかかると言われている。身体の動かし方を忘れ、簡単なミスをしてしまう。3分間温めるようにダイヤルをひねったとき、その状態がまさしく起こっていた。

 

 ピーという音がした。温め終了。電子レンジのドアを開けるとマグマが噴火した後のようにレンジ内にはミルクが広がっていた。大惨事。マグカップの中は、カルデラのようだった。中身は半分も残っていなかった。

 

 なぜマグカップのサイズで3分も温めてしまったのだろう。少ししかない抹茶ラテをすするとあつすぎてちっともほっとできないミルクだった。f:id:koritsukei:20200115235742j:image