取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

物語の扉

 外出するため、ドアを開けた。部屋のひんやりとした空気と外の悶々とした空気の境をすり抜けると、そこに紙切れが落ちていた。これは、もしや新しい扉への入り口か。このあと、ウサギを追いかけて不思議な国に迷い込むのか。それとも、亀を助けて海底へと導かれるのか。神秘的な雰囲気を醸し出す紙切れ。そのさらに二歩先に同じような大きさの紙切れ。物語の扉へといざなっている。鼓動が高鳴る中、紙を拾い上げた。

 

サイゼリヤ ドリンクバー 273円

 

ニ枚目

オチャ 98円

 

誰かの日常の物語がそこにはあった。