取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

マスク

 外出する際にマスクが必需品となった日常。汗の止まらないここ数日。マスクの下はサウナとなっている。鼻の頭は、せっせっと発汗し、マスクに汗染みを作っている。もし汗をかくことで、痩せることができるのならば、鼻だけが部分痩せして小鼻になることだろう。間抜けで可愛らしい。今のところ縮んだ様子はない。

 

 濡れて張りついたマスクによる顔面攻撃は、かつて顔面が受け止めてきた攻撃の中でも上級クラスの破壊力を誇る。挫けそうになる心。そんなとき、思い出す。キン肉マンを思い出す。血と汗にまみれ、友情パワーの名の下に悪に鉄槌を下すヒーローを。

 

 おそらく彼の顔は、顔のみならず頭まで覆ったマスクによって汗まみれだろう。おまけに悪に鉄槌を下す社会貢献までしている。顔の下半分しかマスクがなく、社会貢献できていない私が何を弱気になっている。「へのつっぱりはいらんですよ」と自分に言い聞かす。