取るに足らない小噺ブログ

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エイリアンパニック現象

 チェ・ゲバラに似た先輩がいる。造詣が深く尊敬している。愛着を持ってチェ先輩と呼ぶ。

 

 チェ先輩にこれうまいんですよとおすすめされたクッキーがある。うの花クッキーだ。人から強くおすすめされるものが、ばちっとハマることはなかなかない。おそらくすすめる人の思い入れが強ければ強いほど、おすすめされる側の期待感が爆上がりして、期待感を本物が超えない。そのため、まあまあだなという感覚に着地してしまうのだ。

 

 小学校の修学旅行で、今はなきスペースワールドのエイリアンパニック(エイリアンのお化け屋敷)でこの気持ちを抱いた。エイリアンパニックを待つ行列で、出口から泣きながら出てくる同級生を見て心拍数爆上がりで待っていた。入ってみたら音とか突然の登場にびっくりはしたが、そこまで怖くなく、まあまあ怖かったなと生意気にも思った。このことを踏まえ、人からおすすめされたものが期待を上回らないことをエイリアンパニック現象という。

 

 うの花クッキーは、エイリアンパニック現象を超越した。エイリアンパニック現象を乗り越えると、ほぼ間違いなく感動できる。年に数回しか起こらない超越。さすがチェ先輩。うますぎる。これだけを買いに店に3回は行った。私が今まで食べたうの花クッキーの中でダントツにうまい。あっ、うの花クッキーを食べたのはこれがはじめてだったっけか…。みなさんにおすすめする。エイリアンパニック現象が起こるかな?f:id:koritsukei:20210208134455j:image