取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

人生ではじめて告白された

 「ちょっと来てもらっていいかな。」小学生4年生のころ、放課後にクラスの可愛い女の子が私に声を掛けてきた。

 

 脳はフル回転した。なんの用だ、これはひょっとしたらひょっとするぞ。彼女は頬を赤らめていた。人生初のモテ期が来たのかもしれない。

 

 当時の私のみてくれは、ちょいぽちゃでサラサラヘアー、南海キャンディーズの山里さんを幼くした感じである。そんな私にも春がきたんだ。

 

 彼女と彼女の仲の良い友達が一人、私と向き合った。友達が彼女をせっつく。「ほら、はやく言いなよ。」息を呑む私。彼女は意を決して言った。「あのー、チャック開いてるよ。」

 

 なんていう告白だ。周りの人にバレないように場所変えたのね。頬を赤らめたのは恥ずかしかったからね。人生初の告白は、チャック開いてるよという一言。なんて優しい人なんだ。トラウマ体験となった。