取るに足らない小噺ブログ

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レジ袋だけ納得できない

 世の中にはたくさんの袋がある。私の独自の研究によるとだいたいの袋は3種類に分類できる。袋分類学会研究論文の発表をはじめる。

 

 第1の種類には、紙袋、ビニール袋、胃袋、ポリ袋などが当てはまる。これらの共通点は、その袋が何でできているかを示していることだ。ちなみにポリは、ポリエチレンとかポリプロピレンなどを言うらしい。詳しくはよく分からない。これらの袋は、『袋そのもののこと言ってるよ系』という分類だ。

 

 第2の種類には、傘袋、手袋、祝儀袋、涙袋、福袋などが当てはまる。これらの共通点は、その袋の中に入れるものを示していることだ。これらの袋は、『袋の中身言ってるよ系』という分類だ。

 

 第3の種類には、寝袋、エチケット袋などが当てはまる。これらの共通点は、その袋の用途が示されていることだ。寝るとき寝具として使う袋。エチケット(礼儀作法)のために使う袋。これらの袋は、『袋の用途言ってるよ系』という分類だ。

 

 袋分類学会に衝撃が走った。レジ袋の登場だ。レジ袋とはレジで渡す袋のこと。これは、用途を表している。ということで、一度は、第3の分類『袋の用途言ってるよ系』にカテゴライズされた。ところが、異議が唱えられた。レジ袋の用途は、購入した商品を入れることではないかと。これでは食い違いが起きている。また別の意見。レジ袋は、どう見てもビニール袋かポリ袋ではないか。あいつだけ特別扱いするのか。レジで渡すときまではレジ袋で、そのあとはビニール袋に変わっているのか。

 

 この新種の発見により袋分類学会では日々論争が起きている。新たな分類の提案を求む。