2010年、笑い飯が優勝したM-1。その1回戦が広島県で行われた。ノブナガは敗退した。圧倒的惨敗。失笑以外、終始静寂が会場を包んだ。ちなみに相方の苗字と私の苗字の1文字ずつをとって名付けられたコンビ名だ。この大会を境にM-1は一度消滅する。ノブナガのリベンジの機会は奪われた。
その5年後、M-1は復活した。ノブナガはそれぞれに別の道を歩んでいた。ノブは京都へ、ナガは島根へと旅立ち、仕事に精を出していた。M-1のことはすっかり忘れて…。
さらに数年後、ノブとナガは広島で再開する。仏舎利塔の真下で散歩しているおじいさんを横目にヒソヒソとネタ合わせをしていたのを思い出す。後輩に初ネタを見せておもんないっすねと蔑まれたのを思い出す。ナガにはリベンジの火が再燃した。もう一度M-1の舞台へ…。
2020年M-1の参加資格は、結成15年以内という条件のみ。まだいける。審査基準はとにかくおもしろい漫才。1回戦は2分、2回戦は3分、準々決勝以降は4分だ。目標は1回戦突破。ネタをふらふらと考えている。
