取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

朝のささいな出来事

 朝、布団の上でうつ伏せの姿勢で目覚める。

 カーテンの隙間から初夏の光がすーっと部屋の隅に差している。

 ぼんやりとした視界の中、目をこすりつつ、意識の覚醒を待つ。

 おや、臭い。

 私の身体は汗まみれで、臭いを放つには十分すぎるほど熟していた。

 鼻の奥でセンサーが感知したのだろう。意識は完全に覚醒した。脳は口と喉に命令を送る。

 「くっせー。」

 自分の身体の臭いに意識が向かうほど、体調は回復に向かっているようだ。

 そんな朝の小さなできごと。