取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

高速道路のトンネル

 砂場で砂山をつくってトンネルを開通させるという遊びを幼き頃にしたことがあります。なぜ砂だけであんなに楽しめるのでしょう。砂山が崩壊したら、ケラケラ笑ってしまいます。懐かしき思い出です。砂だけならある程度の時間でトンネルを開通させることができますが、高速道路のトンネルを開通させるとなるとどれくらいの時間がかかるのでしょう。

 

 砂場で遊ぶ全ての子どもたちは、ある日ふと思います。砂場を掘り続けるとどこまでいけるのかと。地球の反対側まで続く穴を掘ろう。そして無心で穴を掘っていきます。ところが気付きます。これ以上固すぎて掘れないと。土ないし地球に敗北を喫するのです。

 

 あれを経験したならば、山の腹を貫通させるという所業が尋常じゃないことが分かります。人類ではじめて山に穴を開けた人は、その偉大さから歴史に名を刻まれてしかるべきです。私は多大なる恩恵を被っております。トンネル万歳です。

 

 こんなことを思いながら、高速道路のトンネルを進んでいきます。