取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

本当の勝利ってのは…

 幼い息子は落ちこぼれです。できないことがたくさんあります。しかし、ちょーポジティブなお父さんは、息子を励まします。「短所が分かれば長所が光る」と。

 

 そんな前向きなお父さんも、実は落ちこぼれです。周りの人に馬鹿にされています。息子はお父さんが馬鹿にされているのが悔しくて、「パパを二度とバカにするな」と、馬鹿にした連中に闘いを挑みますが、返り討ちにあってしまいます。

 

 息子は返り討ちにあったときに怪我をして入院してしまいました。お父さんは息子に話します。「本当の勝利ってのはな、強い奴に勝つことじゃあない、自分にとって大切なものを守りぬくことだ」

 

 10年の月日が経ちました。お父さんは息子にある技を託します。その技は落ちこぼれのお父さんが20年かけてやっと会得したものです。「この技は父として唯一お前に伝える技だ、そしてお前にとって最も特別な技となる」

 

 息子は立派になり、たくさんの任務をこなすようになりました。しかし、とある任務をしているとき、強敵に囲まれてしまいました。絶対絶命のピンチです。もうだめかと諦めかけたそのとき、お父さんがやってきました。「間に合った、いいから逃げるんだ、おれが時間をかせぐ」息子は言います。「父さん一人で止められる相手じゃない」父さんは言います。「おれにはあの技がある。そして、今こそ自分の大切なものを死んでも守り抜くときだ」お父さんは強敵に立ち向かっていきました…。

 

 ナルト69巻の父と息子(マイト・ダイとマイト・ガイ)のやりとりを私なりに解釈して、文章であらわしてみました。なぜでしょうか、無性に泣けてきます。心に沁みます。こんなお父さんになりたいです。