取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

家に帰りたくない

 賃貸を渡り歩いて、4軒目。敷金、礼金、契約書の一切ない家に辿り着きました。契約書がないということはどういうことなのでしょう。無知な私にはさっぱり理解できません。

 

 初期費用や煩わしい手続きがないことはメリットです。一方、デメリットもあります。前住んでいた方が一切掃除をしておりません。埃や抜け毛まみれの床、水回りのカビやパイプ詰まりなどが、遺産として残されています。埋蔵金ならありがたかったのですが…。

 

 入居初日は、ひたすら掃除を何時間もしておりました。敷金払って業者の方々にピカピカにしてもらった方が、私としては助かります。わりと自分が潔癖であることにも気付きました。除菌シート30枚入り1袋とカビキラー1本を使い切ってもまだ汚れがあります。

 

 だいたい掃除を進めていくと、心も晴れやかになっていくものですが、心の弱き私は、なんでこんなにやらなきゃいけないんだと、心が怒りで満たされていきます。

 

 家に帰りたくないという家出少年の心持ちになっております。