取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

ヤクルト1000

 上司から必ず確認してほしいという情報がまわってきた。念を押されるので、急いで確認してみると、『ヤクルト1000』がとてもよいという内容だった。焦って損をした。これを飲むと、ストレス軽減して睡眠の質が上がるらしい。

 

 上司が念を押すほどのことだ。よっぽどなのだろう。すぐに家の近くのスーパーやドラッグストアに向かった。しかし、残念ながら売り切れていた。テレビを持たないかつスマホでは自分の気になることしか調べない情報弱者の私には、世間の流行が分からない。ヤクルト1000はどうやら話題になっており、多くの店ですぐ売り切れになっているらしかった。

 

 週末遠出をしてコンビニやスーパーを探しまわった。ところがヤクルト1000だけ売り切れている。見つからなければ見つからないほど価値があるように思えて余計に飲みたくなった。5店舗ほどまわっても見つからない。ストレスが蓄積された。

 

 探しまわった日から2週間、ついに見つけた。休日も健気にお仕事に精を出す私に神様がご褒美をくれたのだろう。出先でお昼ご飯を買うために寄ったコンビニにラスト1本が残っていた。

 

 しみじみと味わった。探しまわってストレスを溜めた日々を思い返しながら…。おい、軽減する分と今まで溜めた分で相殺されるやんけ。プラスマイナスゼロの効果に終わった。

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