取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

人生の大半はまわり道である

 先日、アナログの腕時計が必要なお仕事があった。私は高校卒業時に母からもらったアナログの腕時計を持っている。これを持っていこうと頭の片隅に置いていた。

 

 前乗りの仕事だったため、ホテルに宿泊した。ホテルで持ち物を確認していて、はたと気づいた。腕時計忘れてる。私のアナログ腕時計は島の家にある。もう夜だったため、船も出ておらず、とりに帰ることはできない。

 

 しかたないので、安い腕時計でいいやとホテルの周りのお店に買いに行くことにした。そのときの時刻は21時30分である。コンビニをまわった。5店舗まわったが、どこにも腕時計は見当たらない。TSUTAYAがあった。文房具売り場も見てまわるが、見当たらない。ハローズ、ザグザグもまわった。どこにもない。

 

 1時間以上経ってホテルに帰ってきた。結局どこにも見つからなかった。アナログの腕時計はもうamazonにしか売っていないのだろうか。

 

 翌日朝6時に実家に到着した。父親に腕時計を借りた。悲しみと徒労を抱えて、お仕事に向かった。