取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

地獄絵図

仕事柄、人前で話す機会がよくある。数年前の私は、膝が震え、唇が震えで堂々と話をすることができなかった。ひどい時には、朝起きてから吐き気がするほどだった。最近では、さしてプレッシャーも感じず、気楽に話しができるようになった。少しは成長しているのかな。

 すっかり暑い日が続くようになってきた今朝のこと。私が朝礼で話をする機会があった。どうせならクスリと笑ってもらえる話がしたい。意を決して昨日のブログに書いたアメンボが空を飛べる話をした。今思えばこの話のどこで笑えるのかさっぱり分からないが…。世界は悪人しかいないかのように静まり返った。誰もクスリともしない。ポカンと口を開ける者、うつむき表情を見せない者、窓の外を眺めここから解放されることを願う者…。まさに地獄絵図。久しぶりに、鳥肌がたった。そんなに成長していなかったようだ。慢心って怖い。