取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

東京一人旅その②

 2月14日朝5時、二度寝したい気持ちを押し殺し布団から飛び出た。今日私は地元を離れ、東京の地に降り立つ。マスクを職場に忘れていたので職場経由で空港へ車を走らせた。コロナウイルス対策のため、マスクはなんとしても持っていきたかった。空港には6時に着いた。まだ辺りは真っ暗だ。

 

 飛行機のチケットはインターネットであらかじめ予約していたのだが、受付で何をすればよいのか分からなかった。受付には3人のスタッフがいた。私は天性のナルシストであり、格好や型にこだわりを持つ。シンプルにいうとかっこつけである。飛行機に乗る手続きをスムーズにしなくてはと脳が指令を出した。謎の思考回路である。

 

 3人のスタッフに「こいつ、飛行機はじめての客だな。」と思わせてはならない。ミッションは難航した。受付の上には色々なことが書いてある。感じのいいスタッフたちは困っているなら声かけてくださいよ的な顔をして待ち構えている。ダメだ、スマートな男なら己の力で成し遂げねば。一番右端にATMのような機械が設置されていた。これだ、これならスタッフの手を煩わせない。ああ、この機械ここにあったのね的な顔をして私は堂々とそちらに向かった。手続きはすごく簡単だった。

 

 預かり荷物を渡し、受付を済ませた。一つ関門を突破した。なんて厳しい道のりなんだ。次は、手荷物検査だ。

 

〜東京一人旅その③へ続く〜