取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

知らず知らずのうちに傷つけてしまったり

 上京して約4か月になった。コロナの猛威により、外出自粛を余儀なくされている。家にずっといる日々。独り言を呟く日々。くだらない話を気軽にできる環境が自分にとっていかに尊かったか身に染みている。言葉を発する機会を失った反動であろう。夜のお風呂場で熱唱した。爆音で。喉からすほどに。

 

時には誰かを知らず知らずのうちに傷つけてしまったり〜♪

 

 借りアパートは、六畳一間。風呂場はコンパクト。素っ裸で湯船につかりながら、世界に自分しかいないような感覚を味わう。誰に届けようとも思っていない声。ストレス解消の声。しかし、無意識に届いていた。隣人に騒音として。隣人は迅速に行動を起こした。アパートの管理会社から忠告の手紙が届いた。夜、騒音で迷惑をかけないようにしましょう。マナーを守りましょう。いちおう、全入居者のポストに届いていた。恥ずかしい。知らず知らずのうちに傷つけてしまったようだ。それから風呂では歌っていない。一人カラオケに行くことにしよう。