「水泳実況」
B:どうもーノブナガと申しますー。よろしくお願いしまーす。
A:高校のとき、我々水泳部だったんです。だから、がっしりしてるでしょ。(ボディビルダーのポーズして少し沈黙) あのー、もっと水泳界を盛り上げていきたいと思いましてー。
B:盛り上がるもなにも我々県大会止まりの実力で何ができるよ。
A:水泳のレース実況ができます。
B:あ、実況をして盛り上げていくってことね。
A:さあ、自由形200mがはじまります。
B:もう始まってんのね。
A:第3コースはB選手、気合充分。前大会でゴールして余分に泳いだ経験があります。
B:それ、俺がホンマにしでかしたやつじゃねーか。
A:200m自由形で210m泳ぐという奇行に会場は困惑
B:やめろー、もう言うなー
A:えー、少し唇が乾いてきました。リップクリームを塗ってもよいでしょうか?
B:ざんしーん。どんな実況だよ。
A:(Bの唇にリップクリームを塗る)
B:おまえじゃなくて俺に塗るんかい。
A:さあ、準備が整った模様。自由形200m1コースから6コースまで選手がスタート台に立ちました。3コースBは目立ちますねー、服を着たまま泳ぐんでしょうか?
B:水着のていでいかせてくれ。
A:B選手水着です。
B:その実況、おかしいけどな。
A:(競馬のファンファーレ音を口で言う)
B:それは競馬だよ。
A:各ゲート収まりました。
B:それも競馬だろ。人間でやろう。
A:さあ、人間によるレースが始まります。
B:おかしいけどな。
A:オンユアマークセット ポッ
B:(飛び込んで泳ぐフリ)
A:B選手いいスタートだ。グリングリン腰を振っている。潜水からふじょー。
B:下手な解説だなー。
A:まもなくターンだ、するぞするぞー、したー。
B:へたくそー。
A:各コースはロープで区切られています。これとこすれるとすごく痛い。B選手こすれていない、こすれていない、素晴らしい泳ぎだー。
B:だいぶおかしいぞ。
A:壁が迫る、タッチするか、タッチするか、タッチしたー。
B:下手くそな実況だなあ!!
A:選手にインタビューに行ってみます。(マイクをBに向けて)おめでとうございます。6位という順位ですがいかがですか?
B:いや、ドベじゃねーか。
AとB:どうも、ありがとうございましたー。
追記、ネタは台本で見たときより、実際にやってみたときの方がおもしろいと信じたい。