取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

六本木のサウナ

 六本木ヒルズの巨大ビルから少し離れていくと、不思議な形をした建物があります。六本木のサウナです。さっぱりしていくことにしました。

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 このサウナは、高級です。普段は3990円します。私の行ったサウナ史上最も高級です。ただ、月曜と火曜は2940円です。そんなこと露知らずでしたが、たまたま月曜だったため、ラッキーな気持ちになりました。それでも庶民の私には十分すぎるほど高いのですが…。

 

 浴室に入るとそこには美しい世界が広がっていました。さすが六本木です。ゴリゴリの全身刺青強面おじさんがいます。和彫りです。小さいお子さんなら絶対「あれ、なーにー?」と言って指差してお父さんを困らせるはずです。私もびびってしまいました。

 

 浴室では、もう一つ不思議な光景が広がっておりました。みんな緑のトランクスを履いております。浴室で素っ裸にならないなんて…。さすが六本木です。見よう見まねで私も緑のトランクスを見つけて履きました。

 

 サウナ室には、薬草のようなにおいが漂っております。少し普段と違う光景を目の当たりにしていたので、麻薬的なものじゃねえだろうなと疑ってしまいました。とてもいいにおいです。刺青おじさんも静かです。室温はそんなに高くないのですが、発汗してとても気持ちよくなりました。

 

 水風呂は、きんきんに冷えておりました。私は心で『ひょえー』と思ったのですが、刺青強面おじさんは、「ああー、ああー」と悶えていました。決してリアクションしてはならないと思うとなんだかおかしくなってきて苦しかったです。隣には温かいお風呂もあります。刺青強面おじさんは、水風呂を出てすぐ、温かいお風呂に入りました。「ああー、ああー」と悶えます。『あったかくても言うんかーい』というツッコミは心の中でしておきました。

 

 六本木の高級サウナでは、摩訶不思議な体験ができました。