取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

電車で座っていてなぜ足を伸ばすのか

 この世の中には、理解できない人の行動が山ほどある。その一つが電車で座っている人が足を伸ばすという行動だ。足が長い人は折りたたむのが窮屈なのだろうか。私の足は短めなので理解できない。ただ、座ったまま口を開けて天を仰いで寝ている人は、無意識に足を伸ばしていることが多い。身体の構造的には伸ばす方が楽なのだと推測できる。

 

 自分が楽な姿勢になってでも人の邪魔になるのと、自分が多少窮屈でも人の邪魔をしないのなら、私は後者を選択する。この天秤があるゆえに、理解できないのだ。しかし、そもそも人の邪魔になっていることを認識していない可能性もある。こういう人は大抵スマホの画面に夢中になっている。また、誰も注意しない。私も、そもそも理解できない行動をする人は、理解の範疇を超えた反撃をしてくるのではないかと思い、触らぬ神に祟りなしという姿勢を貫いている。

 

 私の今の段階での、なぜ電車で足を伸ばす行動をするのかに対する答えは以下のようになる。生物は種の存続のために、少数が異なる行動をとるようになっている。種全てが同じ行動をとると絶滅する危険性があるからだ。つまり、足を伸ばす人はDNAによってそうするように仕組まれているのだ。もう本能的なものなのだ。誰も悪くない。

 

 今後、電車で足を伸ばしている人がいたら、種の存続のためにありがとうと感謝の気持ちがこもった念を送ることとする。