取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

私の直球

 先日、野球の試合がありました。私はセンターのポジションです。そのまえの週にも試合があり、そのときはセンターとショートを守りました。どちらのポジションでも1エラーを記録しました。

 

 なぜ野球の下手くそな私がセンターやショートのポジションにつくのかというと、チームが慢性的な人数不足だからです。監督は苦心してオーダーを組まれています。

 

 センターにいる間、ずっとボールがこちらにこないことを願っていました。思いが通じたのか、そこまでボールはやってこず、試合は終盤をむかえました。

 

 守備を終えベンチに戻っていくと、監督に「次の回からピッチャーね。」と告げられました。人数不足すぎです。私はかつてソフトボールのピッチャーをしたことがありますが、それはもう大変なポジションで、屈辱を味わった苦い経験があります。

 

 投球練習もコントロールが定まりません。まずいです。なぜリフレッシュのはずの運動でこんなにストレスフルを感じなければいけないのでしょうか。そうこうしているうちに味方チームの攻撃が終わり、登板の機会がやってきました。

 

 マウンドはボッコボコです。端の削れていないところに立ち、ピッチング練習です。やまなりのボールがキャッチャーミットにおさまります。「すごい、カーブだ」と味方ベンチから声が聞こえました。『ごめんなさい、ストレートが遅すぎて山なりのボールになり、カーブみたいに見えるだけです』

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 かつて、ソフトボールのピッチングでストレートをチェンジアップと勘違いされましたが、またしても遅すぎるボールにより、ストレートをカーブと勘違いされました。

 

 失点しましたが、2回を何とか終えることができました。プロ野球のピッチャーは本当にカッコ良いです。