取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

優雅な朝に

 お家にいるということで、自炊をしている。自慢ではないが、そこそこな料理を作る。今朝も3品準備した。白ご飯にふりかけを添えて、フリーズドライから湯を注ぐだけでできる魔法の味噌汁、ローソンで買える2人前サラダレタスメイン。なんとも豪華なフルコースではないか。おっと、ミルクもグラスでいただかないと…。

 

 一流シェフに求められるのは手際の良さ。そう、このフルコースは、米を炊く時間を除けば、数分で完成することができる。えっ、誰でもできるって?そんな人は超一流シェフだ。

 

 食べる時の雰囲気も大切だ。エレガントに食するために、背筋を伸ばしたい。そう、立って食べると背筋が伸び美しく見えるのだ。まさしく我が家のリフリジレイター(冷蔵庫ともいう)は、ちょうどいい高さの机になる。少し狭いがここを使おう。f:id:koritsukei:20200503020008j:image

 

 舞台は整った。なんてステキな朝なんだ。ここまで読むといかに私が優雅であるかが分かる。しかし、時として予想もしないことが起こりうる。肘というものは時々凄まじい破壊力を無意識に発動する。肘が味噌汁のお碗をはじき飛ばした。アツアツの味噌汁が飛び散り、冷蔵庫が味噌汁に染まった。私も味噌汁に染まった。心はブルーに染まった。

 

 朝から味噌汁まみれで、床を綺麗に拭いた。なんて清々しく美しい朝なんだ。とほほ…。