取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

YouTubeを1ヶ月続けて思うこと

 YouTubeをはじめて約1ヶ月が経った。ここまでを振り返ってみる。

 

 内容は高校物理の授業動画を配信している。高校で物理の授業を担当していたので、経験を活かせると思ったからだ。少しはよい授業ができるだろうと思っていたが、他の人の物理の授業動画を見たり、自分の動画を見ると愕然とした。自分の欠点が浮き彫りになる。話し方、説明の内容、動画の構成などなど自分が納得いくものではなかった。f:id:koritsukei:20200505195935p:image

 

 動画は1日に1本のペースで作っていた。これは、はじめるときに作った自分ルールで、期限があることによって緊張感を持って取り組めると思ったからだ。1本の動画作成に費やす時間は約5時間。このぐらいのクオリティでも時間がかかってしまう。まず授業の内容を作るのに2時間、撮影に1時間、編集に2時間ほどだ。動画によって時間はばらつくが、おおよそはこのくらいだ。期限を設けたために差し迫って日々の動画を作っていた。なかなか大変だというのが率直な感想である。ユーチューバーを本当に尊敬しております。

 

 動画を作るにあたってテーマがあった。テーマは、『公式を覚えて計算するというイメージを壊す』である。物理のテストでは、公式を暗記してその公式に数字を代入して計算するという勉強をしてしまう人が多い。かつて私もそうだった。その結果、自分の知っている公式に当てはまるやり方でないと問題が解けなくなってしまう。さらに、テスト当日は丸暗記した公式を覚えているが、しばらく時が経つと式の形や式にまつわる概念がきれいさっぱり頭から消失してしまう。テストでよい点を取れるようにするために手っ取り早いのは、公式を覚えてその使い方を訓練することだ。だから、物理とは公式暗記して計算するというイメージを持ってしまう。ただ、そんな勉強に意味があるのか、高校の授業で長い時間そんなことをするために物理を学ぶのかという疑問があった。

 

 そこで、物理の知識がどういった場面で使われるのかを軸に授業動画を作成した。物理では、式ではなく考え方や概念を学ぶ。その中で考える力を飛躍させていくことが大切である。なかなかよいのでは…。その結果、分かりにくい授業が完成したのである。動画を見直してすごいショックであった。このままではいけない。

 

 ここまで続けてきて、日々継続することの難しさや内容の改善点を洗い出せた。今後は丁寧に動画を作っていこうと思う。挫折ばかりだが、這い上がっていくしかない。とほほ。