取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

いと怖き電話

 数日前、お仕事をしていると職場に電話がかかってきた。知り合いの少ない私に用がある人なんてほとんどいない。ゆえに、めったに電話はかかってこない。ゆえに、だいたい電話にでると恐ろしい目にあう。

 

 電話に出ると、電話先の相手は、突然まくし立てるようにペラペラと喋りはじめた。私の脳の回転ではついていけない。なんとなく、私が払う税金の額を安くする方法があるみたいな内容だった。とってもお得な話だと強調してくる。やらないとかありえない的なニュアンスも伝わってくる。

 

 直接お会いして話がしたいとけしかけられたが、私は『時間がないので無理です』とお断りした。すると、「時間というのは、24時間あって、その全てを何かで埋めているなんてことはありえない。時間はあるけど優先順位が低いということじゃないですか。」的なことを言われた。

 

 私は心が狭い。そしてお得な話をしてくる人をあまり信用できない。わざわざ電話してくるということは、その人に利益があるからだ。なのに、やらないなんてあなた損ですよ的なニュアンスを押しつけてくる時点でもう私の気持ちは死んでしまう。しかも、なんか論理的に説教された。私は論理より感情がすぐ表に出る。あなたに会いたくないから、時間がないと言ったわけなのだが…。説教されて、受話器を持ちながら顔面の筋肉がひきつった。

 

 心の広い人が、このような電話にどのように対応されているのか切に教えていただきたい。私の15分は二度と帰ってこない。電話、いと怖し。