取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

サウナの向こうのドッペルゲンガー

 週末の疲れを癒すため、サウナに行きました。汗をかき、水風呂で呼吸困難に陥り、暗闇の中で静かに外気浴を楽しむ。至福の時間です。あと、36℃という人の体温と同じお風呂はたまらなくいいですね。いつまでも心地よくつかっていれます。これで、今週のお仕事も張り切ってやっていけます。

 

 お風呂上がりに水気をタオルで拭き取り、服を着ます。ドライヤーをしている最中、鏡に私の高校生のときからの友人O君がうつっていました。O君は東京に行っていたはず。一年以上会っていません。なんて日だ。サウナで気持ちよくなり、奇跡的な出会いもあるなんて…。興奮して、背後から肩をトントンたたきました。

 

私『ひさしぶり(びっくりしただろ的なドヤ顔で)』

O君「えっ…?」

私『(広島に)帰ってたんなら言えよー』

O君「(困惑した顔で)えっ…?」

私『えっ…?』

O君?「(困惑した顔で)えっ…?」

私『えっ…?O君だよね』

O君?「人違いですね」

私『すっ、すみません…。』

 

 痛恨の一撃です。コーヒー牛乳飲みたかったですけど、恥ずかしすぎてすぐに脱衣所をでて、車に駆け込みました。本当に違う人物なのか信じられなさすぎて、O君に電話をかけましたが、東京の自宅にちゃんといました。

 

 人違いされた彼は、さぞ恐怖を感じたことでしょう。誰も得しない悲劇でした。