取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

究極の折りたたみ傘を求めて

 究極の折りたたみ傘を探し求め続けております。理想は、耐久性と撥水性を併せもち、軽量であることです。

 

 折りたたみ傘は、ものによりますが、耐久性がなく、風の強い日にはチューリップのようにしょっちゅうなります。傘に守られるのではなく、傘を守ることになってしまいます。傘の本来の役割が全うされません。あと、風の流れが読めない人みたい思われるのは、割と恥ずかしいです。

 

 傘がビシャビシャのまま公共交通機関を利用すると周りの人に迷惑をかける危険性が生じます。それをいちいち気にするのは面倒です。このときも、傘が私を覆うのではなく、私が傘を覆うことになります。役割が逆です。

 

 折りたたみ傘は、天気が雨かどうか曖昧なときにも持ち歩きます。ゆえに軽いのがいいに決まっております。しかし、軽いと耐久性が落ちやすくなるというのが悩みです。

 

 耐久性に特化した折りたたみ傘を購入してみました。撥水性もあります。そこまでは、とても満足いく買い物でした。けっこう金額が高かった甲斐もあります。ただ、傘の生地が丈夫で分厚いせいでしょうか。全然綺麗に巻けません。私が不器用なせいもあるのでしょうか。ぐっしゃぐしゃになります。しかも、最後に留めるボタンがもう力尽くで無理矢理やらなきゃできません。かなりの手間です。

 

 残念ながら、究極の折りたたみ傘を探し求める旅はまだまだ続きそうです。

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そうか、私は恒温動物だ

 寒い夜、お布団にくるまれてぬくぬくするのは至福の時ですが、最初にお布団の中でどのようなポーズをとるかがとても大切です。はじめのポーズから少しでもズレてしまうと、お布団の冷たい部分が接触してしまいます。一気に眠気が吹き飛んでしまいます。

 

 この瞬間、私は恒温動物であることを思い出します。自分の身体(約36.5℃)から輻射される熱が、身体と接触している布団で吸収や反射をされることで、温かく感じることができます。接触していない部分は私からの愛、ではなく熱を受け取っていないので、ちっとも温かくありません。

 

 ぬくぬくお布団の面積を広げるには、身体の体積を変えずに平べったくなるか(ぬりかべのように)、体温を今より上げることが考えられます。非現実的なアイデアしか思い浮かびませんでした。寒い日ははやく暖かくなることを願い、暑い日は涼しくなることを願うわがままやろうのボヤキでした。

ティファニーで朝食を的な

 『ティファニーで朝食を』という映画のタイトルをきくと、お洒落な街並みの一角にあるカフェテラスで、美味しいトーストやコーヒーを口にしている様子を思い浮かべますが、実際の映画はみたことありません。

 

 東京の家賃46000円の薄壁アパートに住んでいる私にとっての『ティファニーで朝食を』は、『すき家でまぜのっけ朝食(豚汁に変更)を』です。

 

 贅沢にも味噌汁を豚汁に変更します。金額は450円です。リッチな朝食です。栄養で身体は満たされ、美味しさで心も満たされます。

 

 ブルジョワな読者の方々は、こんな身近で『ティファニーで朝食を』的な気分になれるとは衝撃的発見ですね。ハードな1日を過ごした次の日の朝に行くことをおすすめします。

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田中愛子に惹かれずにはいられない青春こじらせ人間

 『おやすみプンプン』という漫画があります。たしか大学生のころにTSUTAYAでレンタルして読んだはずです。読後の日常生活への侵入率が非常に高い作品で、作中のセリフやキャラクター、様々なシーンをいつのまにか反芻してしまいます。このような作品は、合法的ドラッグ作品といいます。

 

 作中のヒロインが田中愛子です。主人公のプンプンが小学生の頃転校してきます。母親が宗教布教活動を行なっており、そのことを本人は知られたくありません。しかし、母親と離れるわけにもいかず、ずっと自分のやりたいことが抑圧されたまま20歳になります。最終的に、母親のもとを離れる決心をしてそのことを伝えようとすると、母親に包丁で刺されて…といった人生を歩みます。

 

 そんなヒロインの発するセリフは、なぜでしょう、記憶のどこかにこびりついてしまうのです。小学生の頃、「プンプンがもし、またあたしを裏切ったら…今度は殺すから。」中学生の頃、「…でも、あたしはそんなの嫌だ。余計なものは全部捨てて ただ、あたしだけを見ててほしい。」20歳で再会した頃、「約束したよね。あたしを裏切ったら今度は殺すって。」

 

 文言だけ見ると、怖すぎですね。それでも、田中愛子になぜか惹かれるのです。青春をこじらせた私だからでしょうか。それとも、私のような人は、いっぱいいるのでしょうか。『おやすみプンプン』を読み返してそんなことを考えておりました。

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出典:おやすみプンプン10巻

献血をなぜするのか

 献血をしてきました。血液は現在人工的に造ることが出来ず、そのため、人体で生成された血液を他の人に輸血するしかないようです。

 

 私の身体の中で生成された血液は、私という閉じた環の中で循環し続けます。しかし、献血をすることで、ひょっとすると、誰かの環の中で私の血液が役に立つことがあるかもしれません。

 

 フロム曰く「孤立していると、他のいっさいから切り離され、自分の人間的能力を発揮できない。したがって、孤立している人間はまったく無力で、世界に、すなわち事物や人びとに、能動的にかかわることができない。」らしいです。

 

 私は無意識に孤立を恐れ、無力を恐れ、血液を介して能動的に世界と関わろうとしているのかもしれません。献血ルームでいただいたアイスを食べながら、そんなことを考えておりました。

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タイピングの速さ

 誰かがやったことが、いかにすごいかを実感する手っ取り早い手段は、それを自分でやってみることです。世間にはタイピングが速いということを謳っている人がいますが、いかほどかを試してみました。

 

 そもそも、私の一推しの『コスメティック田中』さん(YouTubeチャンネルの名前)がタイピングに関する動画をあげていたのですが、正直そんなに大したことないんじゃないのかと思ったので挑戦するに至った次第です。

 

 『イータイピング』というサイトで実力を試せると動画の中で言っていたので、やってみました。結果は画像で載せていますが、圧倒的完敗です。あ、全然勝てないと思いました。「井の中の蛙大海を知らず」がドンピシャで自分にあてはまりました。

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 ついでに『寿司打』もやってみました。このタイピングゲームは、中学生の頃(10年前くらい)に、技術の授業で教えてもらってから長い付き合いです。結果はまた画像に載せております。おそらく実力はタイピング界の中でも、下の上であると自己評価しました。どの世界でも勝てませんね。

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今年の抱負を語り合う

 大学院のゼミで、今年の抱負を語る機会がありました。今年挑戦したいこと、今年行ってみたいところ、今年の目標という3項目だったと思います。順番にスカイダイビング、剱岳、大学院を修了するにしました。

 

 大学院生や教授が順番に発表していきます。トップバッターがいきなり「今年挑戦したいことはスカイダイビングです。」と仰いました。私は、こっそり自分の挑戦したいことをスカイダイビングから180度開脚に変えました。

 

 今年の抱負を色々と聞いていますと、私から見れば大きな志に感じ、すごいと思うものがたくさんあります。私の目標は、目先のことですし、挑戦したいことも仕事とは全然関係ありません。自分には向上心が欠けているのでしょうか。

 

 人の抱負を聞くだけでブルーな気持ちになるセンチメンタルめんどくさ野郎な私です。