取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

過去の失言を一つ変えれるなら

 タイムマシンは理論上可能であるということは、物理を勉強する環境にいるとちらほら聞こえてくる。その理論が掲載されている論文はあまりに難解で、複雑な数学の式を解読できないとさっぱりピーマンなんだとか。タイムマシンがもし実現したら過去の失言を一つ撤回したい。

 

 かつて私は縁があって、ある動物園の一日園長をさせていただいた。小学6年生のときだ。園長といっても、動物園で普段入れない裏側にいれさせてもらえたり、動物に食事を与えさせてもらったり、貴重な体験をさせていただくだけというありがたい内容だった。

 

 途中、地元のテレビ局にインタビューされた。どんなことを聞かれたかは曖昧だが、私は、『餌を作るところが臭かったです。』という意味不明かつ配慮ゼロの回答をした。私が動物園関係者なら、ブチギレていただろう。貴重な経験をさせていただいたことに関する感謝の思いを示さんかい。今ならこう答えるだろう。『貴重な体験をさせていただいたことに感謝します。また、動物園の素敵な一面を垣間見ることができました。みなさんにもぜひ足を運んでいただきたいと思います。』これぐらいは言わんかい。地元テレビ局は、ノー編集で私の失言を放送した。

 

 過去の失言を撤回できるなら、真っ先に思いつくのは一日園長をしたあの日だ。