取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

東京タワー修行

 1月3日に皆さんは何をしているのでしょうか。例年の私は、実家でゆっくりして英気を養うのですが、今年度は一人でぽつねんと過ごしておりました。しかし、何もせずに1日を過ごすと後悔の念に苛まれてしまいます。そこで、いっちょ、東京タワーにでもいってやろうと思い立ちました。

 

 東京タワーでは、展望デッキに行く手段が2つあります。ひとつはエレベーター、もうひとつは階段です。階段で登れば運動になりますし、ブログのネタにもなり、一石二鳥です。

 

 チケット売り場に着きました。1月3日は皆さん家でゴロゴロされておらず、東京タワーに集結されていました。長い列ができています。そして、みな家族や恋人、友人などチームでやってきております。ぼっちというだけで謎の敗北感を味わいましたが、当初の目的を果たさねばなりません。1200円のチケットを購入し、階段の入り口に向かいました。

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 階段の前にも少し列ができていました。みなチームでチャレンジするようです。チケットを見せて、登り始めます。みなさん、お互いに写真を撮ったり、景色を眺めたりと階段を一歩一歩味わっております。私は写真を撮る相手もいませんし、自分を撮るわけにもいきません。景色を見ても話を振る相手がいません。ゆえに登ることのみが目的で、「はやくいけよ」「道を譲れよ」と内心ブチギレながら登っていきました。なんと度量がないのでしょう。

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 展望デッキにつきました。そこはおぞましいほどの人人人だらけです。私は人混みが大の苦手だということをこのとき思い出しました。逆走する人、ぶつかってくる人、めちゃくちゃゆっくり歩く人、もうすべてに怒りが募ります。「ここは私にとっての地獄ではないか」

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 一目散に展望デッキを撤退です。くだりの階段で階段の段数を数えながら降りていくかわいい二人組の子どもがいました。普段なら微笑ましいのですが、私は精神が狂っております。「くそ餓鬼ども、早く行かんかいや」

 

 東京タワーに1月3日に1人で行くと、いい精神修行になります。敵は常に弱い自分です。もっと穏やかな人になろうと思います。