取るに足らない小噺ブログ

クスリとしていただきたくしょうもない小噺を提供します。

レジ袋だけ納得できない

 世の中にはたくさんの袋がある。私の独自の研究によるとだいたいの袋は3種類に分類できる。袋分類学会研究論文の発表をはじめる。

 

 第1の種類には、紙袋、ビニール袋、胃袋、ポリ袋などが当てはまる。これらの共通点は、その袋が何でできているかを示していることだ。ちなみにポリは、ポリエチレンとかポリプロピレンなどを言うらしい。詳しくはよく分からない。これらの袋は、『袋そのもののこと言ってるよ系』という分類だ。

 

 第2の種類には、傘袋、手袋、祝儀袋、涙袋、福袋などが当てはまる。これらの共通点は、その袋の中に入れるものを示していることだ。これらの袋は、『袋の中身言ってるよ系』という分類だ。

 

 第3の種類には、寝袋、エチケット袋などが当てはまる。これらの共通点は、その袋の用途が示されていることだ。寝るとき寝具として使う袋。エチケット(礼儀作法)のために使う袋。これらの袋は、『袋の用途言ってるよ系』という分類だ。

 

 袋分類学会に衝撃が走った。レジ袋の登場だ。レジ袋とはレジで渡す袋のこと。これは、用途を表している。ということで、一度は、第3の分類『袋の用途言ってるよ系』にカテゴライズされた。ところが、異議が唱えられた。レジ袋の用途は、購入した商品を入れることではないかと。これでは食い違いが起きている。また別の意見。レジ袋は、どう見てもビニール袋かポリ袋ではないか。あいつだけ特別扱いするのか。レジで渡すときまではレジ袋で、そのあとはビニール袋に変わっているのか。

 

 この新種の発見により袋分類学会では日々論争が起きている。新たな分類の提案を求む。

人生ではじめて告白された

 「ちょっと来てもらっていいかな。」小学生4年生のころ、放課後にクラスの可愛い女の子が私に声を掛けてきた。

 

 脳はフル回転した。なんの用だ、これはひょっとしたらひょっとするぞ。彼女は頬を赤らめていた。人生初のモテ期が来たのかもしれない。

 

 当時の私のみてくれは、ちょいぽちゃでサラサラヘアー、南海キャンディーズの山里さんを幼くした感じである。そんな私にも春がきたんだ。

 

 彼女と彼女の仲の良い友達が一人、私と向き合った。友達が彼女をせっつく。「ほら、はやく言いなよ。」息を呑む私。彼女は意を決して言った。「あのー、チャック開いてるよ。」

 

 なんていう告白だ。周りの人にバレないように場所変えたのね。頬を赤らめたのは恥ずかしかったからね。人生初の告白は、チャック開いてるよという一言。なんて優しい人なんだ。トラウマ体験となった。

エイリアンパニック現象

 チェ・ゲバラに似た先輩がいる。造詣が深く尊敬している。愛着を持ってチェ先輩と呼ぶ。

 

 チェ先輩にこれうまいんですよとおすすめされたクッキーがある。うの花クッキーだ。人から強くおすすめされるものが、ばちっとハマることはなかなかない。おそらくすすめる人の思い入れが強ければ強いほど、おすすめされる側の期待感が爆上がりして、期待感を本物が超えない。そのため、まあまあだなという感覚に着地してしまうのだ。

 

 小学校の修学旅行で、今はなきスペースワールドのエイリアンパニック(エイリアンのお化け屋敷)でこの気持ちを抱いた。エイリアンパニックを待つ行列で、出口から泣きながら出てくる同級生を見て心拍数爆上がりで待っていた。入ってみたら音とか突然の登場にびっくりはしたが、そこまで怖くなく、まあまあ怖かったなと生意気にも思った。このことを踏まえ、人からおすすめされたものが期待を上回らないことをエイリアンパニック現象という。

 

 うの花クッキーは、エイリアンパニック現象を超越した。エイリアンパニック現象を乗り越えると、ほぼ間違いなく感動できる。年に数回しか起こらない超越。さすがチェ先輩。うますぎる。これだけを買いに店に3回は行った。私が今まで食べたうの花クッキーの中でダントツにうまい。あっ、うの花クッキーを食べたのはこれがはじめてだったっけか…。みなさんにおすすめする。エイリアンパニック現象が起こるかな?f:id:koritsukei:20210208134455j:image

駄洒落

 駄洒落(ダジャレ)とは、同じ或いは非常に似通った音を持つ言葉をかけて遊ぶ一種の言葉遊びのことをいうらしい。つまらないしゃれ、くだらないしゃれともいう。

 

 駄洒落はつまらないだろうか、いやつまらなくない。非常に高度なものだと思う。膨大な言葉の海からこれだと思うものを見つけ、短い文章の中にストーリーを作り出す創作活動である。

 

 駄洒落の駄という字がよくない。ダではなく今後はthe(ザ)を使うことを提案する。ちなみに駄菓子もthe 菓子にすることを提案する。言葉の頭に駄をつけることで、それぞれの価値が低く見積もられてしまう気がする。

 

 ということで、私の思いついたthe 洒落を一つ。「メガネの留め金がねえ。」メガネの鼻の部分にある小さいネジがなくなりました。

一耳惚れ

 曲を聴いているとふと一目惚れならぬ一耳惚れすることがある。10年くらい前に一耳惚れをした。

 

 大学生のとき、YouTubeをぼーっと見ていた。次の動画の欄に「爆弾の作り方」という物騒な名前の動画が出てきた。なんとなくクリックしてみたら一耳惚れしてしまった。また次の動画欄に「光、再考」というのがあった。これも一耳惚れ。amazarashiにハマった。

 

 俺なんてどうせ駄目だという想いとそれでも何クソやってやるんだという想いが自分の心と歌詞の間でひしひしと共鳴する。鬱屈した気持ちになると、歌詞がめちゃくちゃ心に染みて泣きそうになる。

 

 最近「ナモナキヒト」をよく聴く。心に染みる。そうか、自分、鬱屈してるってことか。

勉強に集中できない

 図書館で勉強をしていてもなかなか集中できない。さらに周りに腹が立つ。自分の心の狭さが知れて辛い。

 

 最近の図書館はコロナの影響もあり、会話をしないようにという張り紙が貼ってある。だが、ヒソヒソとしゃべってる人がいる。わりかし長いこと話している。集中力のない私は気を取られてしまう。外に行って話してこんかい。図書館の係の人が近くを通る。注意されてしまえと心が狭いので思ったが、素通りしていった。

 

 ヒソヒソ会話はようやく終わった。勉強にちょっと集中し始める。すると今度はデカデカ声で会話が聞こえてくる。ありえねえだろ、誰なんだよと気持ちは完全に勉強から離れる。怒りの視線を送った先には、図書館の係の方々がいた。心は完全に死んだ。

 

 どこだろうと勉強に集中できなくて辛い。

 

 

体温測定されるのが苦手

 外出先で設置されている体温測定するカメラとの相性が悪い。いつも反応せず30秒くらいてこずる。あまりに手こずっていて後ろで待っていた小さいお子さんが割り込みしてきたら、一瞬で測定結果が表示されていた。店員さんがその様子を見ている場合、レーザーガンみたいな体温計で測定してくれる。これも何度やっても測定できない。最近はしょっちゅう体温低すぎエラーがでる。ある飲食店ではなかなか測定できないことにイラついたのかおでこに押し当てて測定してきた。非接触体温計ではないのか。何度かやってるとやっと表示される。あっ、でました、35.4℃です。おかしい、家で測定した時は36.4℃だったのに。1時間そこらで1℃も変わるんかいな。体温を測る機会がめちゃくちゃ増えているが、正しい体温が測定されているのかは疑心暗鬼だ。